キャンパスイルミネーション
渋谷コロキウム
科学体験教室
子育て支援センター「ぴっぴ」
東京都市大学では、その研究や教育の成果を、様々な形で地域社会への貢献に形を変え、還元している。
全学的な地域交流としては東急グループとの共催で渋谷に会場を設け、毎回時宜を得たテーマで講演と意見交換を行う『渋谷コロキウム(公開講演と対話)』がある。第22回目の2010年3月18日には「東京のインフラストラクチャー」と題し、東京都副知事の猪瀬直樹氏、東京都市大学学長の中村英夫氏が登壇した。第23回目の4月12日には「光文化と都市」をテーマに、客員准教授で照明デザイナーの石井リーサ明理氏と同大学工学部建築学科准教授の小林茂雄氏が講演した。
一方、大学のキャンパス内に目を向けると、世田谷キャンパスでは毎年夏休みに『科学体験教室』を実施。近隣の小・中学生を招き、ユニークな工作・実験・観察を通じて、サイエンスの魅力を伝えている。去る2009年8月に開催された第8回目のこのイベントには、1300組を超える家族が、水ロケットやロボットづくりなどに取り組みながら、科学の不思議とおもしろさを体感した。また、建築学科の学生の手による照明で同キャンパスを彩る『キャンパスイルミネーション』も人気行事だ。2009年は10月に開催、4000人を超える来場者が、光と闇が織りなす幻想的な景観に酔いしれた。
横浜キャンパスの環境情報学部では「市民講座」が毎年秋期に開催され、現代的なテーマのもと学内外の講師が多様な立場で近隣在住や在勤の方々を受講生として講義が行われる。
等々力キャンパスの都市生活学部では、実際の地域振興などを通し、より実践的な教育研究が進められている。そのひとつが、山形県酒田市特産“庄内柿”のプロデュースだ。内閣官房・内閣府による「地方の元気再生事業」の一環として、(社)酒田観光物産協会と同学部が連携し、庄内柿の認知度向上と販路拡大を図るもので、現在、同学部の女子学生が中心となり、その感性や発想を生かして市場調査や庄内柿を使ったお菓子などの開発を進めている。また、同キャンパス内には、子育て支援センター「ぴっぴ」がある。乳幼児とその保護者がともに過ごし、より良い子育てをするための施設だ。オリジナルの遊具を揃え、安心して過ごせる広々としたスペースを提供。人間科学部児童学科の学生の実習の場ともなっている。
これらの取組みを積極的に展開する同大学は、地域社会に「開かれた大学」と言えるだろう。